澤田 悟 SAWADA, Satoru

名古屋大学大学院
工学研究科 航空宇宙工学専攻
澤田 悟
SAWADA, Satoru
《 Innovator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

昔からガンダムや宇宙戦艦ヤマトなどSFアニメが好きで、よく「実際にSFの技術があったら…」と、妄想をしていました。そうしたSFの世界に負けず劣らずの「迫力」に魅了されたというのが今の研究の動機です。

研究室では、回転デトネーションエンジンを研究しています。この技術は、極めて単純な構造を持ちながらも、高速(秒速1km以上)に内部を周回する衝撃波を利用することで推力を容易に生成することができます。

宇宙輸送の対象がますます小型・軽量化される中で、ロケットエンジンも生産コスト・打ち上げコストの向上が要求されています。そうした背景のもと、将来の主力となる技術として、回転デトネーションエンジンは期待されています。

実験研究のため、エンジンの組み立て、アニメのようなカウントダウンをしながらの点火、迫力のあるエンジンの作動など興奮が止まらない場面が数多くあります(それと同時に危険に対する緊張感ももちろんありますが)。実験中は燃焼に伴って発光する領域をハイスピードカメラ(スポーツカーが1台買える値段らしい)で撮影し、その画像解析が個人的に一番楽しいです。実験研究である一方で、情報技術にも自由に挑戦できるだけのデータを扱うので、非常に贅沢な環境にいると思っています。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

自宅での予防歯科を改善する

人々の「自宅での予防歯科を改善・維持して健康的な生活を実現したい」という課題に取り組んでいます。口の中の健康は、その人の生活習慣や全身の健康状態と密接に関わっているため、これをしっかりと管理することは、全身の健康管理をする上で非常に大切です。一方で、自宅での予防歯科に難しさを感じ、自身の口腔内の健康に満足していない人が多いというのが現状です。そこで私の所属するD-Techというグループでは「Dental Home」というプロダクトを開発しています。これは、オンラインで専門家による予防歯科の指導を受けることができるプラットフォームです。

予防歯科に関するプロダクトをもとにヒアリングを実施し始めた際、思っていた以上に歯科医院の方々が「起業を積極的に検討している学生」に対して協力的で驚きました。人見知りですがヒアリングが楽しくなり始めた瞬間です。

また、DIIでは「技術とマネジメントの両方を理解している」「複数の分野に精通している」「研究だけでなくビジネスの現場を知っている」など「2つ以上の相異なる文化を理解した上で行動できる人」に魅力を感じ始めました。その結果として、現在は、ハードウェアの研究室からソフトウェアプロダクトのスタートアップへのインターンシップに行っておりますが、かなりゼロに近いところから学習しないといけない両極端な文化を身につけたいという欲が増していきました。本プロジェクトでも、予防歯科に関しては専門外ではありますが、いつの間にか無計画で突撃できてしまうほどの「楽観的な挑戦する意欲」が湧いてきている気がします。

私たちは、Dental Homeを通じて、そうした課題を解決し、人々の健康的な生活を全力でサポートしたいと考えています。このアイデアをもとにビジコンにも積極的に参加し、愛知県主催のコンテストでは本グループの代表者が奨励賞を受賞しました。興味があれば、ぜひJOINして一緒に活動していただけるとうれしいです。

ターニングポイント

Turning Point


「学部時代に英会話教室に行かなかったら、バイト先で馬鹿にされていなければ、宇宙分野の研究室を選んでいなければ、今頃は…」みたいに1度ずつ傾いて傾いて気づけば昔思っていた以上に活発な人間になってしまった気がします。

趣味

Interests


バレーボール(前十字靭帯損傷のため2022年2月時点ドクターストップ中)