松山 仁 MATSUYAMA, Hitoshi

名古屋大学大学院
工学研究科 情報・通信工学専攻
松山 仁
MATSUYAMA, Hitoshi
《 Innovator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

機械学習と画像・信号処理を用いた行動情報処理に関する研究を行っています。

特に私は芸術的スポーツ(ダンスなど)に注目し,(1)動作理論を応用した特徴量設計に基づく従来型機械学習ベースのダンスステップ認識手法 (2)連続動作の時空間的特徴を考慮したディープラーニングベースのダンスステップ認識手法 (3)三次元畳み込みニューラルネットワークと説明可能なAI技術を活用したパフォーマンス評価手法 の研究を行ってきました。

現在は(3)の課題に取り組んでおり、AIモデルの解釈性と認識精度との両立、またAI技術と芸術的スポーツとの結びつけ方等を考えながら研究を進めています。海外との共同研究を自分でゼロからスタートさせたので,新しい環境でコミュニケーションをとりながら研究課題の発見,研究調査,仮説設定,実験を繰り返すことが困難でもあり、チャレンジングで楽しくもあります。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

ONSTA:ONline STudio Advisor

私自身、大学時代からダンス競技会に出場していたことと。そして、情報技術を活用して自分にしかできないモノを作りたいと考えていたことから、ダンスを含めた芸術的スポーツとAI技術の融合による新しいダンスの未来を作りたいと考えるようになりました。

そこで、ディープラーニング技術を活用した芸術的スポーツにおける行動認識手法の実世界応用として、屋内エクササイズにおけるユーザ動作の自動認識・フィードバックシステムの開発に取り組みました。本プロジェクトは、多くの人がコロナ禍で運動の機会が減少する課題に着目し、自宅でのエクササイズをサポートすることが狙いでした。

同期や外部の学生と協力しながらデータ収集、分析、モデリングを行ってインターフェースのプロトタイプをデザインしました。結果、TongaliやCVGのビジネスコンテストで賞をいただいた他、複数の企業からお話をいただき意見交換等を行いました。開発にあたって研究時間の一部を割く必要があったため,論文執筆等とタイミングが被って大変な時期もありましたが、自分達で仕事をゼロから生み出して勝手に進められるのは、こういった活動の大きな利点だと感じました。

また、学内外でのプレゼンテーションなど、多いときは週に2回以上別のスライドを作成して練習していました.さまざまな場所で多様なバックグラウンドを持つ人と話せたのは、DIIプログラムを通じて多くの機会に恵まれたからだと思っています。これらの機会を通じてコミュニケーションスキルが磨かれました。

受賞歴

Tongali SMBC日興証券賞/NEDO賞
CVG 名古屋商工会議所会頭賞

ターニングポイント

Turning Point


修士課程のはじめに国際会議に参加したことが一つの転換点でした。情報技術を活用したさまざまな研究・アプリケーションを世界中の研究者が楽しそうに発表・議論しているのを見て、自分もオリジナルな研究で彼らの輪に入りたいと思うようになりました。

趣味

Interests


趣味は音楽鑑賞、ダンス、カラオケです。アルコールと鳥が癒しです。特に、大学から入った社交ダンスサークルのおかげでダンスの面白さを感じています。