李 炅耆 LEE, kyungki

名古屋大学大学院
工学研究科 航空宇宙工学専攻
李 炅耆
LEE, kyungki
《 Innovator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

現在所属している名古屋大学の生産技術研究グループは様々な工作機械メーカーと共同研究を行なっており、実際の業界のニーズを深く理解した研究を行なっています。実用化が可能な技術を開発することに興味があった僕にとっては,業界のオピニオンリーダーのインサイトに多く接することができる環境がとても重要だったので、今の研究グループに進学しました。

現在は、工作機械のスマート化に関する研究を行なっています。スマートファクトリの概念の登場と伴って、工場の自動化といった課題が注目を浴びています。大量生産のために自動化ラインを設置するなど、業界によっては既に無人工場に近いほど自動化が進んでいる場合もあります。一方で、切削加工においてはまだオペレータのマニュアル作業を必要とする工程が多いのが現状です。

これらは、プロセスの情報をモニタリングすることで解決できます。そのため、私は切削加工のプロセスモニタリングに関した研究を行なっております。

例えば、工作機械の中で、刃先と工作物の位置関係の情報を正確に取得することだけで,従来はマニュアルで行われていた段取りや取付け工程を自動化することが可能となるのです。また、切削プロセスで発生している振動情報を取得することができれば作業者が直接対応しなくても加工中に機械のダメージを減らすこともできます。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

世界の「ゴミ問題」を解決する紙コップ

「環境にやさしい」ことが求められる時代になっています。
そこで、現在DII共同プロジェクトでは、時代の要求に応じてカフェなどの店舗が使い捨てのカップを減らそうとしている動きに着目しています。リサイクル可能かつエンドユーザのニーズにも答えられる新しい紙コップを開発することで、従来のエコカップの課題、つまりエコフレンドリーではあるが、ユーザーの便利性が劣っていて、事業者が環境に優しいサービスとして提供してもエンドユーザまでそれが浸透しない」といった課題を解決したいと考えております。まだプロジェクトが発足したばかりなので、メンターの方々に様々な視点でコメントをいただきつつ、課題解決のために精進しています。

また、DIIは異分野の人と接することが多く、コミュニケーション能力を必要とします。例えば、ポスター発表会の際に,他の専門分野の学生と話しながら、お互いに用語の定義が違いすぎて驚いたことがあるほどです。この経験から人にうまく話を伝える方法について工夫をし始めました。DII協働プロジェクトでは、専門分野の異なる学生とメンバーになり、またメンターや企業の方とのコミュニケーション機会も増えるので、ますます、コミュニケーション能力を磨いていきたいと考えています。

ターニングポイント

Turning Point


学部時代にとある工作機械メーカの工場に見学を行ったことがターニングポイントでした。工場自動化はもう長年注目されていたので、当時の自分はほとんどの工程が自動化されたかと思っていました。しかしながら、実際の現場はそのような気配は全くなくて「なぜ?」というところを問い続け始めたことが自分のキャリアとしてのターニングポイントだったと思います。

趣味

Interests


最近はランニングと筋トレにハマっています。健康が大事だと思い始めました。