隈部 岳瑠 KUMABE, Takeru

名古屋大学大学院
工学研究科 電子工学専攻
隈部 岳瑠
KUMABE, Takeru
《 Investigator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

私が名古屋大学を受験するころ、世界は第3次AIブームの真っ只中で、「バーチャルなもの」へ関心が集まっていました。しかし、世界に「バーチャルなもの」など何一つなく、1ビットの情報の背後にも「モノ」であり「半導体デバイス」があります。人類が扱うデータの量がますます増えるこれからの時代、半導体デバイスはますます重要になると思い現在の研究を始めました。

具体的には、「窒化ガリウム」という半導体を使った低消費電力な「トランジスタ」の開発をしています。「窒化ガリウム」というのはLED電球に使われている半導体です。そして、「トランジスタ」というのは電気の流れを制御(オン/オフしたり、増幅したり…)する「情報通信」の分野でよく使われる部品のことです。

青色LEDが照明分野で劇的な高輝度化と省エネ化の両立を実現したように、5Gに替わる次世代の通信分野で高速・大容量と低消費電力を両立するため、「窒化ガリウムトランジスタ」の設計・作製・評価に日夜取り組んでいます。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

世界の「ゴミ問題」を解決する紙コップ

世界の「ゴミ問題」に取り組みたいと思っています。SDGsでは環境問題に対する様々なテーマが挙げられていますが、これらを解決する最もシンプルな策は「人類が排出するゴミの量を減らすこと」だと思ったからです。

具体的には、最も身近な使い捨て商品である「紙コップ」に着目し、「安くて便利で数回再使用可能なエコ紙コップ」で世界の紙コップ使用量を削減しようと目論んでいます。世界の紙コップ使用量は年間約2500億個で1個当たりのCO2排出量は0.1 kgと言われているので、温室効果ガスの側面のみに着目したとしても環境負荷低減効果は少なくないはずです(上手くいけば)。まだスタートしたばかりなので、これからいろいろ頑張っていきたいと思います。

DIIには、シンガポールでの短期海外研修もあります。「様々なバックグラウンド、国籍の人たちと2週間合宿して勉強をする」というイベントはそれまでの人生で一度も経験したことがなかったので、とても刺激的で印象に残りました。

協働プロジェクトでも、留学生のメンバーとチームを組んでおり、様々なバックグラウンドを有する者同士で一つのものに取り組む体験に挑んでいます。

ターニングポイント

Turning Point


高校進学です。「周りの人が皆優秀な環境」というのはそれまで経験してきた環境と比べると極めて特異で、「物事に意欲的に取り組む姿勢」が身につきました。

趣味

Interests


研究が好きで、趣味でもあります。