犬飼 大樹 INUKAI, Daiki

名古屋大学大学院
工学研究科 応用物理学専攻
犬飼 大樹
INUKAI, Daiki
《 Innovator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

私の研究は光物性分野における物理学の研究です。研究対象のグラフェンは炭素原子層一層からなるシート状物質であり、非常にユニークな光応答特性を示します。グラフェンへ高強度のレーザーを入射すると、その3倍の光子エネルギーの光を放出する3次高調波発生という現象がおきますが、その詳細は未解明な状況です。私の研究は3次高調波発生を徹底的に調査し、様々な非線形光学効果を理解するために無視できない基本事実を当該分野に提示します。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

新しいレーザー保護めがね

私は現在、多専攻学生ら(電子工学・航空宇宙)とチームを組み、新しいレーザー保護めがねの開発に力を入れています。特に、自分が実験室において体験したペインポイントを解決することがモチベーションです。本事業を実行するにあたり、資金調達やVCとのコミュニケーション、知財戦略や経理・会計事務など、多岐にわたる経験を少人数でこなしています。そのようなチャレンジをしていくうちに、経産省後援のNEDOtcpを始めとするコンテストなどで表彰を受けることができました。また、本年度JST大学推進型SCOREプログラムに研究代表者として採択されており(採択費1300万円)、これからは顧客目線の製品化に向けた活動を実施していきます。

ターニングポイント

Turning Point


博士に進学を決意したときです。アカデミアの研究の醍醐味は、未だ何の役に立つかはわからないけれど、しかし必ず将来の科学発展の礎となる取り組みを、第一線で実施できることに尽きると思います。

趣味

Interests


自動車整備です。モータースポーツが好きなので、サーキットまで行ってタイムアタックや競技に参加することもあります。