本田 康平 HONDA, Kohei

名古屋大学大学院
工学研究科 機械システム工学専攻
本田 康平
HONDA, Kohei
《 Investigator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

より人間に近い運転を行うことができるような自動運転知能の創出に取り組んでいます。

昨今、自動運転の社会実装が盛んに行われていますが、人間は問題無く走行できる場合でも、自動運転では走行が難しい環境がまだまだ多く残されています。

そのうちの1つが、周辺の他者の動きから相手の意思を汲み取って、他者に配慮・協調する必要があるような場面です。

例えば、混雑した走行レーンに割り込んでいくようなシーンでは前後方車両との駆け引きが求められます。

私は、モデル予測制御という技術を用いて、周辺他者とのインタラクションを考慮できるような運転知能の開発を試みています。

実際に行っていることとしては、プログラミングやシミュレーションはもちろんのこと、自動車産業の盛んな名古屋の地で、自動車会社の方と協働し、実際の車両を用いて実験を行ったりもしています。

ロボティクスあるあるですが、シミュレーションで上手くできていても、実機に実装した際には大抵なにかしら不具合が生じます。しかしながら、それらの障害を乗り越えて、自分で考案したアルゴリズムやアーキテクチャを載せた車が動いたときに強く感動しました!

DII協働プロジェクト プロジェクト名

自律走行サービスロボット

自律走行サービスロボットの開発に取り組んでいます。

近年、少子高齢化に伴う労働力不足や衛生面の配慮から、人間に代わって自動で物を運ぶサービスロボットが多くの場面で求められています。

例えば、レストランにおける配膳や、ホテル・病院・工場などでの物品の運搬など、ロボットが自動で運ぶことによって大きく人間の負担を軽減することができます。

しかしながら、現状の自律走行ロボットでは単純に移動するというタスクだけでも人間と同じような速度で安全に、周囲に気を配りながら実現することができません。

その結果、現在は人間がロボットに注意しながら動かなければならないという状況が発生しています。

まだロボットの自体の数が多くないので問題にはなりませんが、たくさんのロボットを現場に導入する際には混乱が予測されます。

そこで私は、人間と同じクオリティで物を運ぶロボットの開発に取り組んでいます。

先日は、レストラン配膳ロボットの一号機を開発し、実際に名古屋大学の学内のレストランや名古屋駅のビルのレストランで試験運用をさせて頂きました。

現在は改良版である二号機の開発を行っています。

技術もお金も人も時間も足りない中で、スピード感のある開発を行うことは簡単ではありませんが、開発した我が子同然のロボットが実際に動いて活躍している姿を見たときには感無量でした。

受賞歴

2019年 名古屋工業大学 名古屋工業会賞 受賞
2019年 Tongali ビジネスプランコンテスト
学術研究・産学官連携推進本部長賞受賞
2021年 IEEE名古屋支部国際会議研究発表賞受賞
2021年度立石科学技術財団 研究助成(C)採択

ターニングポイント

Turning Point


ある日の野球観戦の日がターニングポイントだったかもしれません。
私は学部時代は別の大学で別の内容の研究を行っていたのですが、ある時、趣味の野球観戦に行った際に、現在の指導教官の先生が偶々隣の席で観戦をしており、その際に先生と様々なお話をさせていただきました。
もともと車が好きだったこともありますが、先生の語る将来像や研究への熱意に惹かれ、こんな先生の下で学びたいと思い、名古屋大学に進学を決意しました。
その時から博士課程に進むことは決めていました。
大学院進学後にもターニングポイントがありました。現在所属の研究室で非常に優秀な同期の学生と知り合えたことです。自分のその後の技術習得に大きな影響を与えました。
私はそれまで、プログラミングや電子工作は大学の学部の授業で少しやったことがあるような程度でした。一方、すこぶる優秀な同期は中学校時代からそれらの技術に親しんでおり、今までの自分の人生で出会ったことが無いような優秀な人間でした。
そんな彼から様々なノウハウや知識を教えてもらったことで現在の自分があると考えています。現在、その彼は私の席の隣で一緒に博士課程学生として研究を行っています。

趣味

Interests


趣味は草野球をしてから、サウナで汗を流し、その後に飲む一杯のビールです。また、小さな頃から小説や漫画が大好きで、特に伊坂幸太郎さんの小説や、ブルージャイアントという漫画がここ数年のマイブームです。癒やしはペットのインコとおしゃべりをすることです。ほぼ一方通行ですが...