蔡 文トウ CAI, Wentao

名古屋大学大学院
工学研究科 電子工学専攻
蔡 文トウ
CAI, Wentao
《 Investigator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

私は現在、InGaNという材料について研究しています。

InGaNは、組成を変えることで、可視域内の色を全部発光するできる、大変面白い材料です。
現在、緑とと青の LED 発光素子はほとんどこの材料でできていますが、赤発光をするためには、InGaNの組成をかなり変える必要があり、現状では劣化してしまいます。
そのため、すでに普及している青と緑の発光素子より効率が低く、応用できない状況でした。

そこで、私の研究では、高効率化の赤発光の InGaN LED 素子の実現を目指しています。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

ハイブリッド・マイクロLEDディスプレイ

マイクロLEDディスプレイをご存知でしょうか。1画素1画素がLEDそのものになっている映像パネルのことです。

液晶ディスプレイとOLEDディスプレイに続く、第3世代のディスプレイ技術と呼ばれています。OLEDディスプレイよりも鮮明で、明るい画像を映る一方、液晶ディスプレイのような長い寿命を持ち、未来のARやVRに最も適したディスプレイです。

しかしながら、今は、製造が非常に難しく、コストが高いために、普及が出来ていない現状です。

我々は、協働プロジェクトにおいて、斬新なマイクロLED製造技術の開発、また関連会社の設立を目指して活動を行っています。

ターニングポイント

Turning Point


DIIのプロダクト開発実習が印象的です。GaN MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)の基本的な製造プロセスや、評価方法、GaNインバータの回路設計を学び、実際に体験しました。チームに参加したメンバーのほとんどが異なる専攻だったため、難しい点もありましたが、GaN MOSFETの完全な構造のプロセスを完了しました。本実習では、理論的な知識だけでなく試作における課題や問題解決能力についても学ぶことができ、半導体専攻の私たちに全く新しい視点を与えてくれました。

趣味

Interests


カメラ撮影が好きです