鄭 玉霖 ZHENG, Yulin

名古屋大学大学院
工学研究科 航空宇宙工学専攻
鄭 玉霖
ZHENG, Yulin
《 Innovator 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

私は旅行が大好きで、昔からよく飛行機に乗っていました。ただ、飛行機に乗ると、飛行機が気流の変化によって、大きく振動します。乗り物酔いをしてしまう私にとっては、大変辛い体験でした。だからこそ、気流はなぜ巨大な機体に激しい影響を与えるかをもっと知りたいと思いました。

そこで、現在は、航空機の運航に大きな影響を与える乱流に関して、研究をしています。具体的には、流れが乱れているとき、大きさが違う渦が巻いていたり、相互作用したりことによって、流れのエネルギーなど物理量が変わっていきます。乱流渦の時間・空間変化を把握すれば、乱流の予測・制御ができます。

風洞実験や数値解析を通じて、様々な流れ場の乱流渦の物理メカニズムについて、研究に取り組んでいます。

実験では苦戦することもありますし、非常に時間もかかります。そして、長らく努力を続けても失敗してしまうこともよくあります。そこで、くじけずに何とか打開策を検討し、克服していく必要があります。これは非常に苦しいことでもありますが、それらの葛藤を乗り越え、自分の実験結果から面白い発見ができることは強いやりがいと喜びを感じます。さらに、先生や周りの方々とコミュニケーションをとって、問題解決し成果を出すことが一番嬉しいです。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

ハイブリッド・マイクロLEDディスプレイ

マイクロLEDディスプレイの実用化に挑戦しています。
3人でグループを作って、マイクロLEDディスプレイ技術を開発し、実用化に向けて巨大マイクロLEDディスプレイの製造プロセス、駆動回路の設計を行う予定です。そして、技術、設計関連の特許も申請も予定しています。

自分の研究は流体関連で、半導体の原理から製造まで当初は全くわかりませんでした。どこから調査を始めるか、文献が理解できない、など、困ることがいっぱいで、大変でした。ただ、メンターの皆さんは優しく教えていただき、グループのメンバーは私と一緒に勉強してくれました。心から感動しました。
グループの人たちに相談しながら、実験室見学、特許の現状調査や最新の研究動向などの調査を進めていき、だんだん半導体の基礎知識、製造プロセスと製品化について理解が深まりました。ますます本テーマに関する興味も深くなり、協働プロジェクトを通して自分の成長を感じられています。

また、DII協働プロジェクトでは、半導体に関して専門の方と専門ではない方が集まっています。そのため、お互いの研究をわかりやすく解説し、お互いのことを理解しあう必要があります。このプロセスの中で、意思疎通のスキルが格段に上がったと思います。

ターニングポイント

Turning Point


仕事を辞めて日本に留学することを決めたことが人生最大のターニングポイントです。

趣味

Interests


疲れを感じたときには、東山動物園にイケメンゴリラを見に行くと疲れが吹っ飛びます。