青島 慶人 AOSHIMA, Keito

名古屋大学大学院
工学研究科 電子工学専攻
青島 慶人
AOSHIMA, Keito
《 Deployer 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

昨今の社会は大量のデータ通信により成り立っていますが、それら情報通信を支えているのは、大量の半導体デバイスです。私は、半導体デバイスの利用範囲の裾野を広げるためにどのような分野を開拓するべきか考え、喫緊の課題であり、今後の需要も高い放射線分野への応用を目指した研究を行っています。

特に青色LEDの材料で知られる窒化ガリウムは宇宙や原子炉、粒子加速器といった放射線環境で用いる電子デバイスのための材料としても有望視されています。窒化ガリウムを用いた耐放射線電子デバイスを作製するために、私は放射線によって窒化ガリウム中に形成される欠陥の密度やエネルギーといった情報を得るための実験を行い、放射線劣化を予測するために必要となる計算モデルを構築しています。このような計算モデルが完成された場合、宇宙や原子炉にわざわざ行かずとも、電子機器の中の重要な部品がどれくらいの照射量で壊れてしまうのかを見積もることができるため、放射線環境に対する進出が容易になるだけでなく、より放射線耐性の高い電子デバイスを考えるために必要となるシミュレーションの際にも役立てることができます。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

1.新しいレーザー保護めがね

2.自宅でフィットネスを効率的に行うことができるアプリケーション

私は 1. 新しいアプローチのレーザー保護めがねの開発と、2. 自宅でフィットネスを効率的に行うことができるアプリケーションの開発の2つのプロジェクトを行っています。

1つ目は、レーザー作業において、レーザーから目を保護するために保護めがねすると、レーザースポットが見えなくなってしまうというジレンマを解決するために、ヘッドマウントディスプレイ型の保護メガネを開発しました。様々な審査会で好評いただき、現在はJSTから開発費をもらいながら、より使いやすい保護メガネを開発しています。

2つ目は、コロナ禍でジムに通うことができなくなった方が、自宅でも動画に合わせてフィットネスを行う様子を動画で撮影するだけで満足感のあるフォットネスができるように、AIが骨格情報から姿勢を推定して、正しい動きと比較することで具体的なアドバイスを返すアプリを開発しました。現在は、いくつかの企業に声をかけていただき、協働開発を行っている最中になります。

受賞歴
レーザー保護メガネ

Tongali賞第3位/なごのキャンパス賞/NEDO賞/オーディエンス賞
NEDO TCP賞/JBMC 2位/JST SCORE/NEPtypeB

Online Studio Advisor:ONSTA(旧 YOGA-interact-online)

Tongali SMBC日興証券賞/NEDO賞
CVG 名古屋商工会議所会頭賞

ターニングポイント

Turning Point


博士後期課程への進学です。それまでは比較的言われたことをこなしていればその後の方向性が見えてきたのに対して、博士進学を決めてからは、十分にある時間をどのように活用するのかを考えて目標を設定し、自身の判断でどのようなことをやるのかを決める必要があり、人生の軸を考える良いきっかけとなりました。

趣味

Interests


小・中学生の頃はサッカーを、高校では弓道をやっていました。また、大学では、フットサル、弓道だけでなくゴルフ、吹奏楽など、それまで興味がありつつもできなかった分野まで幅広く行っていました。