劉 洋 LIU, Yang

名古屋大学大学院
工学研究科 電子工学専攻
劉 洋
LIU, Yang
《 Deployer 》
履修生へのインタビュー

Interview


研究紹介

中学生のときから、物理や化学や数学に興味を持つようになりました。ロジカルシンキングが強い自然科学系が大好きです。抽象ではなく、具体的な結果が見られ、生活によく用いられるからです。そして、電子工学の発展は私たちの生活をより便利にし、社会をより豊かにします。

また、宇宙の中では約99.9%がプラズマで、癌は人間の生命と健康に対する脅威の最大の原因です。だから私は物理的な観点から、がん治療などに実際に役に立つ研究をしたいと考えました。

現在は、抗腫瘍効果の解明を目標として、日々研究を行っています。現在、乳酸リンゲル液に非平衡大気圧プラズマ照射したPALを用いる新たながん治療の応用へ期待が高っています。しかし、PALによってがん細胞が殺傷されるメカニズムは未解明です。

そこで、イオン、ラジカルなど複数の活性粒子を含むプラズマによって、PAL内がどのように変性しているかのメカニズムの解明は必要であり、最終抗腫瘍効果の解明を目標として研究を行っています。

この研究は、物理学、化学、生物学と医学の学際性分野に属し、さまざまな知識を学ぶことができ、興味深い実験をたくさん行うことができるので、自分の研究がとても好きです。

DII協働プロジェクト プロジェクト名

ハイブリッド・マイクロLEDディスプレイ

従来のマイクロLEDの製造プロセスは、大まかにMassive Transfer技術とHybrid Integration技術に分類できます。これらのプロセスがコストが高く、良品率が低い等の欠点があるため、私たちマイクロLEDとGaNベースのMOSFETが一回の成長で完成される構造というフルGaNベースマイクロLED製造技術の開発を目指しています。

現時点ではフルGaNベースのマイクロLEDの製造技術について特許がないため、先に技術の壁を乗り越えて特許をとりたいと思います。

転送技術はまだ開発中ですが、GaNベースのMOSFET一体型LEDのエピタキシーをすでに達成しています。その間、構造、プロセスおよび移転技術の特許を申請しようとしています。最近、アプライド・マテリアルズ社(AMAT)の協力者と協働して、プロセスを確立しました。現在は、投資してくださる方を探しています。

DIIプログラムに参加する前は、自分の研究に集中していました。しかしながら、DIIは私に書物から実践へと移行する機会を与えてくれ、研究を社会実装に繋げる意識を与えてくれました。特にdeployerとして、市場を分析し、市場に参入できる事業計画を立てることを学べことは財産です。

ターニングポイント

Turning Point


これまでの私の人生の最大のターニングポイントは、中国から日本に留学したことでした。2つ目は、卓越大学院のDIIプログラムに申し込んだことです。前者は一人で外国に住んで勉強する勇気を与えてくれ、後者は自分自身を向上させるためのより貴重な機会を与えてくれました。

趣味

Interests


趣味:推論、推理
好きな本:推理小説
癒し:ピアノを聴く、海を眺める